“サバイバルホラー”というジャンル名を聞いたことはないだろうか? このジャンルを切り拓き、確立したのが第1作『バイオハザード』だ。
1996年、カプコンは1本のゲームをPlayStationで発売した。その作品の中では、プレイヤーは迷路のように入り組んだ洋館を舞台に、人を襲って喰らうゾンビ、窓を突き破って出現するゾンビ犬、さらには異形のクリーチャー、B.O.W.(有機生命体兵器)の脅威を退けつつ、“謎”を解き明かし、生き延びることを要求される……。それまで味わったことのないゲームプレイ、もちろん、この作品こそが原点となる第1作『バイオハザード』だった。
極限状態の“恐怖”の中、脅威との“戦闘”、脱出口求めての“探索”、限られた物資の“アイテムマネジメント”。4つの要素が織りなす新たなプレイ体験、それこそ“サバイバルホラー”だったのだ。
瞬く間にゲームファンの心を掴んだ『バイオハザード』は、数々の続編やスピンオフ作品を生みだした。さらにはCG映画やハリウッドでの実写映画、テーマパークでのアトラクション化などゲームの枠を超え、世界中で愛されている。