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「コール オブ デューティ プロ対抗戦」

「コール オブ デューティ ワールドウォーII プロ対抗戦」から3年、あの”プロ対抗戦”が帰ってきました。国内リーグにはじまり、世界への挑戦を経て、原点回帰した国内公式大会を紐解きます。

これまでのあらすじ

”プロ対抗戦”のはじまりは、いまから3年前の2018年に遡ります。PlayStationが主催する国内リーグとして立ち上がり、プロチーム6団体が日本最強の名誉をかけて激闘を繰り広げました。

その翌年、いままで閉ざされていた日本から世界への扉が開いたことで、大会形式を一般のチームが出場できるオープントーナメントに変更。2020年にかけて、日本から複数のチームが世界大会に挑戦、レベルの差を痛感しながらも、一歩ずつ着実にその距離を縮めていきました。

2021年からはじまる「コール オブ デューティ プロ対抗戦」は、いつかまた世界へ挑戦するその日のために、日本のレベルを”さらなる高みへ”到達させるプロジェクトです。

コール オブ デューティ プロ対抗戦について

大会概要

「コール オブ デューティ プロ対抗戦」はSPRINGシーズンとSUMMERシーズン、そして2つのシーズンの間に実施される入れ替え戦で構成されるリーグ戦です。賞金総額1,000万円と、日本最強の名誉をかけて競います。

SPRINGシーズンに出場するのは公募によって決定されたプロチーム6団体。SUMMERシーズンに出場するのはそのうち5チームと、後述する入れ替え戦によって決定する1チームです。

 

シーズン

1シーズン中に総当たり2周、計30試合が行われ、各試合の取得ゲーム数がチームの成績となるポイントに換算。例えば、Aチームが3-2で勝利を収めた場合であっても、Bチームは2ポイントを獲得できます。リーグ戦のポイント上位2チームが、ファイナル(3試合先取制の最終試合)に進出できるため、1ゲーム1ゲームの積み重ねが重要になります。

また、大会は隔週で4回にわけて実施されるため、次の試合までにチームをどれだけ調整できるか、次の対戦相手にあわせて戦略を立てられるかが肝となってきます。

 

入れ替え戦

SPRINGシーズンとSUMMERシーズンの間には、出場チームを入れ替えるトーナメントが実施されます。入れ替え戦はSPRINGシーズンのポイント下位1チームが対象となり、公募されたプロチームと試合を行い、勝利すれば残留、敗北すれば入れ替えとなります。入れ替え戦には、出場チームのレベルを一定に保つ役割があることはもちろん、実力のあるプロチームや将来有望な選手が発掘され、「コール オブ デューティ プロ対抗戦」に参入する機会を作る目的があります。

競技ルールの変更とその影響

続いて、昨年からの競技ルールの変更とその影響について見ていきましょう。

 

対戦人数

昨年からの最大の変更点として、対戦人数が5対5から4対4になりました。この変更は出場チームのロスターに影響を与えています。昨年、好調だったチームにとっては1名をロスターから外すか、リザーバーに落とす必要があり、チームビルディングにマイナスの影響がありそうです。一方、チームの補強を検討していたチームにとっては結果として調整が容易になり、好都合だったことでしょう。

 

ゲームモード

おなじみの「HARDPOINT」と「SEARCH & DESTROY」に加え、1年ぶりに「CONTROL」が復活します。一昨年、競技シーンにいた選手にはベースとなる知識や経験がありますが、そうでない選手にとってはひとつの課題になってくるでしょう。

出場する6チームの紹介

「コール オブ デューティ プロ対抗戦」に出場するプロチーム6団体について、簡単にご紹介します。

Libalent Vertex

常勝無敗のレジェンドチーム。個々の実力、チームの完成度、そして経験……どこをとっても一級品です。日本の王者として、ここ2年は世界に挑み、その度に何ごとにも代えがたい経験を得てきました。Libalent Vertexの次なる野望は、日本公式大会の10連覇。彼らにとって、二桁の大台を目指す今年は、少々特別な年になるかもしれません。

CYCLOPS athlete gaming

”日本三強”は? 間違いなくCYCLOPS athlete gamingの名前が挙がるでしょう。幾度となく王者を追い詰めたその実力は折り紙付き。個々の実力はLibalent Vertexに匹敵します。チームとして約1年のブランクが不安の種に思えるかもしれませんが、長年コンビを組んできたメンバーが大半を占めることを考えると、それは杞憂に過ぎません。

SCARZ

SCARZの歴史は古く、小見出しひとつでは語り尽くせませんが、わかりやすく紹介するなら”日本初の「コール オブ デューティ」プロチーム”、そして”元祖最強チーム”でしょう。未だ、悲願の王座奪還は叶いませんが、今年はチームの補強に関する興味深い噂があり…… 今後の動向を注視しましょう。

REJECT

アマチュアの期待の星、FAKERがREJECTとして昨年からプロチーム化。昨年こそ結果は振るいませんでしたが、いまでは日本トップクラスのチームに成長を遂げました。最も勢いのあるチームとして、次世代の”日本三強”の地位確立は遠くないどころか、もはや目前にあると言えるでしょう。

Rush Gaming

見たところ、今年のRush Gamingはひと味もふた味も違うようです。リーダーの変更やゲーム・メンタルコーチの導入など、トピックはいくつかありますが、中でも注目したいのは今年から日本公式大会の出場資格をクリアしたスーパールーキーの存在です。チームビルディングが成功すれば、再びシーンを赤一色に染めきることができるでしょう。

FAV gaming

フレッシュなメンバーが揃っています。チームとしての完成度はまだ未知数ですが、個々の実力は疑いようがなく、今年のダークホースとして他チームから警戒されています。シーズンの早い段階で完成度を高められれば、初登場ながらファイナル進出が見えてくるでしょう。

パワーアップして帰ってきた”プロ対抗戦”を今年からお楽しみいただければ幸いです。開幕戦は2月28日(日)、最新情報は大会公式SNSアカウントをチェックしてください。

 

https://twitter.com/CoD_SIEJA

大会公式ハッシュタグ#CoDプロ対抗戦#さらなる高みへ

プロ対抗戦 用語集

用語説明
ADS銃についているサイトやスコープを覗くこと
Aim Down the Sight の略
ARアサルトライフルの略。チームの後衛を担当。SMGを担当するプレイヤーが倒し損ねた敵を倒したり、遠距離の敵を倒したりする。
BO5Best of 5 の略。最大5ゲームの中で勝敗を決める試合形式を指す。3ゲーム先取すると勝利となる。
K/DKill / Death の略。敵を倒した数、倒された数の比率のこと。K/Dが1.0以上あると、敵に倒された数を、敵を倒した数が上回っているということになる。K/Dが高いということは、戦闘に加われる時間が長いということになるため、試合を優位に進めやすくなる。
SMGサブマシンガンの略。チームの前線を担当。チームの前線を押し上げたり、各モードのオブジェクト(確保することで得点できる地点や目標)に対してアプローチをかけたりする。
SRスナイパーライフルの略
赤点ゲーム画面右下のミニマップに表示される赤い点のこと。敵が発砲することによって位置が表示される。
頭出し頭以外の場所が遮蔽物に隠れている状態を指す。
この状態だと被弾率が減る
エイム敵に照準を合わせること。エイムが良い(うまい)とは、敵に素早く的確にエイムをあわせられている、という意味。
裏取り敵もしくは敵チームの背後を取ること。裏取りを成功させることで、重要なエリアを奪還できたり、味方と連携して敵を殲滅できたりする。
オールダウン味方全員が倒された状態、もしくは敵全員を倒した状態。
角待ち建物の曲がり角に隠れて敵を待つ行為。敵が来ると予想できる場所で待ち構えることで、一方的に倒すことができる。
カバー味方を援護すること。
壁抜き薄い壁を撃ち抜き、壁の向こうにいる敵を狙うこと。
決め撃ち足音や赤点から敵の位置を予測して、敵が現れる前から撃つこと。
クリアリング障害物の裏や物陰に敵が潜んでいないか確認しながら進むこと。
クロスヘア画面上に照準として表示されるマークのこと
白い丸や十字の形であることが多い
腰撃ちサイトやスコープを覗かずに撃つこと。覗いて撃つ場合よりも弾がバラける。
射線弾が通るライン。射線が通る(敵を撃てる状態になる)、射線を切る(敵から撃たれないようにする)のように使われ、射線を把握・コントロールするのが腕の見せ所。
スコアストリーク敵を連続で倒した際に使えるアイテム。使用することで試合を有利に進めることができる。
前線味方チームが確保できているマップ上の最前線を意味する。前線を押し上げると、敵の行動範囲が狭くなる。
ダメージ敵に与えたダメージ。成績を判断する指標のひとつ。
ピーク遮蔽物から半身を出して、敵がいないか覗き見ること。
フィールドアップグレード時間経過で使用できるようになる装備。投擲物を防ぐトロフィーシステムなどがある。
フルオート / セミオート / バースト銃弾の発射形式
フルオート:ボタンを押している間は連続で弾が出る
セミオート:ボタンを押す度に1発ずつ弾が出る
バースト:ボタンを押す度に3発ずつ弾が出る
リーサル本タイトルにおける敵をキルできる投擲物の総称
フラグ、セムテックスなどがある
リコイル銃を撃った時の反動。リコイルコントロールは、反動を制御する、という意味。リコイルコントロールができないと、敵に弾をうまく当てられない。
リスポーンプレイヤーが復活すること。もしくは、プレイヤーが復活する場所のこと。プレイヤーが復活する場所は一定の法則でコントロールが可能(これをリスポーンコントロールと言う)。リスポーンコントロールすることで、敵にとっては不利な状態、味方にとっては有利な状態を作り出せる。
リロード武器の弾を再装填すること。
ロング長距離の射線が通っている場所。