2位を争うチームの中で唯一、REJECTにはあと3試合が残されています。グランドファイナル出場の可能性をつかむために、REJECTが目指すべきは残る3試合での全勝です。

残る3試合の相手は、SCARZ、FAV、Rushと、すべて前回のマッチアップでREJECTが勝利しているチーム。REJECTが3試合を全勝するという見通しは、現実的なものと言えるでしょう。ただし、REJECTが全勝によって伸ばせるのは22ポイントまで。最終的に2位争いは、CAGが残り2試合で何ポイントを獲得するかに委ねられることになります。

1つ起こりうるのが、REJECTとCAGが同点で2位に並ぶという展開です。仮に、REJECTが3試合を全勝して9ポイント獲得し、CAGが残る2試合で獲得したのが3ポイントだった場合、お互いに22ポイントで同点となるからです。

2位のチームが同点になった場合は、これまでの直接対決の結果に基づいて順位が決定されます。しかし、CAG対REJECTの試合は、お互いに3-0での1勝1敗。つまり、勝率50％かつ取得ゲーム数も同じであるため、HARDPOINTでのBo1（1ゲーム先取制）による追加試合で決着をつけることになります。

Rushが2位に浮上する可能性を残すためには、残る2試合で勝利することが必須となります。第4回に残されているのは、LV戦とREJECT戦。Rushは1度目の対戦で両チームに敗れており、それらを覆す結果を残さなければなりません。

しかし、2試合を勝ち抜いたとしても、2位に浮上できるかどうかは、REJECTと同様にCAGの結果次第。2位を争う3チームの中で、Rushが最も厳しい位置にいると言えるでしょう。

なお、シーズン賞金の獲得圏は3位まで。もしグランドファイナル出場の可能性を失ったとしても、トップ3を守るためには最大限のポイント獲得が必要とされ、Rushにとって油断が許される試合は1つもない状況です。

熾烈な2位争いの先に待ち受けているのは、グランドファイナルでのLVとの戦いです。LVは、2018年から現在に至るまで、国内の公式大会で優勝を独占し続けている絶対王者。このSPRINGシーズンで再び優勝を手にすれば、前代未聞の公式大会10連覇を成し遂げることになります。

今シーズン、LVのリーダーsitimentyo選手は、「無敗での優勝を目指す」と宣言しています。その言葉通り、現時点でLVは無敗。それどころか、LVを相手に1試合で2ポイント以上を奪えたチームは、まだ存在しない状況です。

2位を争う3チームのうち、どのチームがグランドファイナルに出場したとしても、LVが圧倒的な壁として立ちはだかることは間違いありません。”打倒LV”を叶えるためには、2位争いを勝ち抜くための準備だけでなく、徹底したLV対策が求められるでしょう。

もう1つ忘れてはならないのが、SCARZとFAVの2チームによる下位争い。SPRINGシーズンの最下位チームは、シーズン間に行われる入れ替え戦に出場することになるため、なんとしても最下位から抜け出したいところです。

SCARZとFAVは現在、ともに6ポイントで5位タイ。同ポイントではあるものの、SCARZが残り3試合、FAVが残り2試合となっており、現状SCARZの方が最下位を逃れるチャンスは大きいと言えます。

第4回には、SCARZ対FAVの直接対決も残されています。意地を見せたい古豪SCARZと、爪痕を残したい新鋭FAV。両チームのプライドをかけた大一番となるでしょう。

SPRINGシーズン 第4回 / ファイナルは、4月11日（日）AM10時より配信スタート。グランドファイナルへの出場権をかけた2位争い、入れ替え戦を免れるための下位争いは、それぞれどのような決着を迎えるのか。

そして、LVが公式大会10連覇という伝説的な記録を打ち立てるのか、それとも新たな王者が生まれるのか。1戦たりとも見逃せない、SPRINGシーズン最終戦をお楽しみに！