激戦に次ぐ激戦! 予想を覆す展開が続いた「コール オブ デューティ プロ対抗戦」SUMMERシーズン 第2回レポート

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が主催する、PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『コールオブデューティ ブラックオプス コールドウォー』(CoD:BOCW)の国内大会「コール オブ デューティ プロ対抗戦」SUMMERシーズン 第2回が6月27日(日)、オンラインにて実施されました。

シーズン初日の第1回では、無敗で終えたLibalent Vertex(以下、LV)とRush Gaming(以下、Rush)が暫定首位でスタート。第2回では、総当たり1周目の全マッチアップが終了し、シーズン折り返し時点でのランキングが明らかになります。

また、今回はREJECTとSCARZがロスターを変更し、新体制で挑みました。REJECTには、SCARZから移籍したwimperlx選手が加入。SCARZには、フレッシュな新メンバーRumia選手が加入しています。これらのロスター変更が、どのような影響を与えるかにも注目が集まりました。

出場チーム

CYCLOPS athlete gaming/サイクロプス アスリート ゲーミング(以下、CAG)

FAV gaming/ファブゲーミング(以下、FAV)

Libalent Vertex/リバレントヴァーテックス(以下、LV)

REJECT/リジェクト

Rush Gaming/ラッシュゲーミング(以下、Rush)

SCARZ/スカーズ

【第1試合】逆境のREJECTが、王者LVを追いつめる

この日の第1試合は、LV対REJECTからスタート。初日に1ゲームも落とすことなく全勝したLVに対し、初日を0ポイントで終えたREJECTが巻き返すべく挑みます。

ゲーム1では厳しい立ち上がりとなったREJECTですが、ゲーム2のSEARCH&DESTROYでLVから勝利を奪います。さらには、ゲーム4のHARDPOINTで激戦を展開。最後はLVがあと2ポイントで勝利に届くところ、Galiard選手が地点を死守し、REJECTが逆転勝利をもぎ取ります。しかし、運命のゲーム5では、GenGar AX選手が”とどめの一撃”で敵を仕留めるなど、見せ場をつくりながらLVが勝利。LVが第1試合を3-2で制しました。

SPRINGシーズンから通して、LVが1試合で2ポイントを奪われたのはこれが初めて。ゲーム5を冷静に勝ち切ったLVですが、試合後には「内心ヒヤヒヤしていました」(sitimentyo選手)と振り返りました。

<第1試合 結果>

Libalent Vertex 3-2 REJECT

 

HARDPOINT(Checkmate):250-63

SEARCH&DESTROY(Express):2-6

CONTROL(Garrison):3-1

HARDPOINT(Raid):248-250

SEARCH&DESTROY(Moscow):6-2

【第2試合】格上CAGを相手に、Rush待望の勝利

第2試合は、CAG対Rush。グランドファイナルへの出場を狙う両チームにとって、ランキングを大きく左右する重要な直接対決となりました。

終始落ち着いたチームプレイで、丁寧な戦いぶりを見せたのはRush。CAGを抑え込み、順調にゲーム2までを連取します。ゲーム3のCONTROLでは、お互いに防衛側での勝利が続き、フルセットへ突入。5ラウンド目の防衛を獲得したRushが堅実に守り切り、第2試合を3-0で快勝しました。

Rushにとっては、SPRINGシーズンで一度も勝利を奪えなかったCAGに対する念願の勝利。一方、CAGにとってはグランドファイナル進出から遠のく、手痛い敗北となりました。

<第2試合 結果>

CYCLOPS athlete gaming 0-3 Rush Gaming

 

HARDPOINT(Checkmate):187-250

SEARCH&DESTROY(Standoff):3-6

CONTROL(Checkmate):2-3

【第3試合】盤石なLVを前に、打つ手のないFAV

第3試合は、FAV対LV。予想を覆す試合が続く中、ますます成長を続けるFAVが、王者LVを相手にどこまで実力を示せるかが見どころとなっていました。

ゲーム1のHARDPOINTでは、序盤からFAVが食らいつく姿を見せます。ところが、これに対してLVは、sitimentyo選手が怒涛の14連続キルを披露するなどして圧倒。次第に点差を広げ、試合をコントロールしたLVが先制します。その後もLVは、FAVに一切のチャンスを与えることなく、ゲーム2からゲーム3を完勝。盤石の強さを見せたLVが、第3試合を3-0で制しました。

得意なマップ選択肢の狭さが課題とされるFAV。自信を持って戦えるマップをいかに増やせるかが、今後のカギを握るでしょう。

<第3試合 結果>

FAV gaming 0-3 Libalent Vertex

 

HARDPOINT(Moscow):134-250

SEARCH&DESTROY(Standoff):0-6

CONTROL(Raid):0-3

【第4試合】最後まで読めない大熱戦、REJECT対Rush

第4試合は、REJECT対Rush。この日ともに番狂わせを起こした2チームによる対決で、まったく結果の予想がつかないマッチアップとなりました。

Rushがゲーム1のHARDPOINTを先制しますが、その後は追いつ追われつの展開が続きます。ついに勝負はゲーム5に突入し、得意ルールのSEARCH&DESTROYに持ち込んだREJECTが有利かと思われました。しかし、REJECT優勢の流れを断ち切り、Rushが4ラウンド連取で逆転勝利。シーソーゲームが続いた第4試合は、3-2でRushの勝利となりました。

これによりRushは全勝を守り、LVとともに首位をキープ。対するREJECTは、ここまで一度も白星を手にすることができず、苦しい状況に追い込まれました。

<第4試合 結果>

REJECT 2-3 Rush Gaming

 

HARDPOINT(Apocalypse):173-250

SEARCH&DESTROY(Raid):6-4

CONTROL(Garrison):0-3

HARDPOINT(Moscow):250-218

SEARCH&DESTROY(Moscow):4-6

【第5試合】新メンバー加入のSCARZ、初陣でCAGを破る

第5試合は、CAG対SCARZ。上位争いに食い込むためには負けが許されないCAGに対し、期待の若手プレイヤーRumia選手を迎えた新生SCARZがぶつかります。

ここでも第4試合と同様、両チームがお互いにゲームを取り合う展開へ。ゲーム4のHARDPOINTでは、終盤まで互角に競り合う状況となりますが、weekmoke選手による連続キルで打開したCAGが勝利をもぎ取ります。つないだゲーム5は、CAGが高い勝率を誇るMoscowでのSEARCH&DESTROY。ですが、序盤から勢いを見せたSCARZがそれを覆し、第5試合を3-2で勝利しました。

SCARZは新体制でありながら、CAGを相手にすべてのルールで勝利を獲得。SPRINGシーズンからの形勢逆転を予期させる、大きな1勝となりました。

<第5試合 結果>

CYCLOPS athlete gaming 2-3 SCARZ

 

HARDPOINT(Raid):189-250

SEARCH&DESTROY(Express):6-3

CONTROL(Garrison):0-3

HARDPOINT(Checkmate):250-224

SEARCH&DESTROY(Moscow):4-6

【第6試合】LV対Rush、暫定トップ2チームが激突

第6試合は、ここまでお互いに全勝をキープするLV対Rushの戦い。LVの連勝を止めるべく、ますます勢いに乗るRushが挑みます。

ゲーム1のHARDPOINTは、終始リードを奪ったLVが先制。ゲーム2では、Rushが課題としていたSEARCH&DESTROYでフルセットまで持ち込みますが、対応力の高さを感じさせるLVが最終ラウンドを着実に取り切ります。ゲーム3のCONTROLでも、再びフルセットに突入。ここでRushが最終ラウンドでの攻撃に成功し、勝利を奪います。しかし、その後はLVが再び自分たちのペースに持ち込み、第6試合を3-1で制しました。

これによりLVは前半戦を全勝で終了。RushはLVを相手に1ポイントを獲得したことで、3位との差を広げ、グランドファイナル進出にさらに一歩近づきました。

<第6試合 結果>

Libalent Vertex 3-1 Rush Gaming

 

HARDPOINT(Garrison):250-113

SEARCH&DESTROY(Moscow):6-5

CONTROL(Garrison):2-3

HARDPOINT(Checkmate):250-114

【第7試合】食らいつくFAVを振り切り、CAGが圧勝

第7試合は、CAG対FAV。これまでの試合内容からコンディションに不安が残るCAG、対するFAVも思うようにポイントが重ねられない試合が続いており、両チームとも立て直しをはかりたい状況となっていました。

ゲーム1のHARDPOINTから、圧倒的な優勢を見せたのはCAG。食らいつくFAVを振り切り、ゲーム2のSEARCH&DESTROYでも危なげなく勝利を獲得します。FAVとしては一矢報いたいところですが、CAGは流れを一度も渡すことなく、ゲーム3のCONTROLも圧勝。ここまでの不調を感じさせない戦いぶりで、CAGが第7試合を3-0で勝利しました。

CAGは試合後のインタビューで、「強くなろうと考えた結果、上手く歯車が噛み合わなかった」(Nicochaaaaaaaann選手)と語り、試行錯誤を重ねる中での不調であったことを明かしています。

<第7試合 結果>

CYCLOPS athlete gaming 3-0 FAV gaming

 

HARDPOINT(Checkmate):250-96

SEARCH&DESTROY(Raid):6-2

CONTROL(Raid):3-0

【第8試合】SCARZの反撃を抑え、REJECT悲願の初勝利

第2回のラストマッチとなる第8試合は、REJECT対SCARZ。両チームともに未知数な力を秘めた、新ロスター同士での対決となります。

ゲーム1からゲーム2まで拮抗した戦いが続く中、ギリギリのところで勝ち切ったREJECTが、SUMMERシーズン初白星に向けてリーチをかけます。ところが、ゲーム3のCONTROLでの鮮やかな勝利から勢いに乗ったSCARZが、ゲーム4のHARDPOINTまで連取。マップカウントは2-2の同点に並びます。そして、ゲーム5まで続いた大激戦を制したのは、REJECT。第8試合を3-2で終え、悲願の初勝利を手にしました。

試合後、加入したばかりのwimperlx選手が思わず涙。言葉に詰まるwimperlx選手に代わり、City of NewYork選手が「初日0ポイントの状況で迎え入れることになり、大きなプレッシャーがかかっていた」とフォローし、新体制となったREJECTの絆を感じさせました。

<第8試合 結果>

REJECT 3-2 SCARZ

 

HARDPOINT(Raid):250-231

SEARCH&DESTROY(Express):6-5

CONTROL(Garrison):0-3

HARDPOINT(Garrison):177-250

SEARCH&DESTROY(Raid):6-4

好調Rushが2位で、SUMMERシーズン折り返しへ

激戦が続いた第2回を終え、SUMMERシーズン前半戦が終了。無敗をキープするLVが15ポイントを獲得し、前半戦トップでシーズンを折り返しました。そして、CAGから3-0で勝利を奪うなど快進撃を見せるRushが、トップと2ポイント差の13ポイントで2位に続きます。

また、3位から5位にはSCARZ、CAG、REJECTの3チームが各1ポイント差で並び、混戦模様となりました。第2回で巻き起こった波乱の数々を踏まえれば、今後の展開は誰にも予想がつかない状況になったと言えるでしょう。

いよいよ後半戦に突入するSUMMERシーズン第3回は、7月11日(日)AM10時より配信スタート。大会配信はYouTube、Twitch、Twitter Liveにて行われます。

「コール オブ デューティ プロ対抗戦」SUMMERシーズン 第3回